イソフラボンの血中脂質低下作用は期待薄

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イソフラボンの血中脂質低下作用は期待薄

◇ 日本では美容に注目 ◇  
イソフラボンは日本では大豆イソフラボンとして健康食品とに使われています。
特に、女性ホルモン様の作用から、美容を促進するものとしてのイメージが強いと思います。

◇ 海外では心血管系の健康維持に注目 ◇
一方、海外では、心血管系の健康維持に有効として従来からサプリメントとして多用されています。
しかし、このほど米心臓協会(AHA)の栄養委員会は、イソフラボンを含む食品またはサプリメントについて、効果を示すエビデンスは貧弱で、安全性が確認されていないことから、摂取は推奨されないと結論しました。
また、大豆たんぱく質についても、大量に摂取するとLDLコレステロール(LDL-C)値は3%ほど低下するものの、HDLコレステロール、トリグリセリド、血圧などには有意な変化はないことが明らかになり、こうした危険因子の改善を通じた予防効果は期待できないと判断されました。(Circulation 2006、「Soy Protein, Isoflavones, and Cardiovascular Health. An American Heart Association Science Advisory for Professionals From the Nutrition Committee」)

◇ AHAの見解の変化 ◇
もともと、AHA栄養委員会は、2000年に大豆たんぱく質とCVDに有用であるとする見解を発表していました。
「米国人の健康維持に重要とされる飽和脂肪とコレステロールが少ない食事に、大豆たんぱく質を含む食品を組み込むことを推奨する」
今回の報告は、その後の研究により、以前の見解を立証するような結果が得られていないことからです。

◇ イソフラボンのホルモン様の効果 ◇
 また、イソフラボンについては、更年期症状、骨粗鬆症、がんのすべてについて有意な効果は示されておらず、安全性も確認されていない。したがって、イソフラボンを含む食品またはサプリメントの摂取は推奨されないとしています。

◇イソフラボンはサプリメントとして有益か ◇
 ただし、大豆製品は、多価不飽和脂肪、繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、飽和脂肪の含有量は少ないため、CVDその他の健康上に利益がある可能性があります。この分野の研究は活発に行われており、AHAは、研究結果を継続的にモニターしていくそうです。

◆ サプリメントの今後 ◆
米国では、サプリメントに対する評価を大変厳密に行っています。今回の結果も、長期に渡り臨床試験を続けてきた結果なのです。日本でも最近サプリメントブームと言われていますが、必ずしも証拠に基づいた製品が市場に出回っているとは思えません。消費者としては、健康に関する情報を自分で収集し判断する時代になっていると思います。


投稿者 kou : 2006年02月05日 11:25

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